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携帯がつながらないときに備えておきたい、トランシーバーの基本 - 備えて安心

防災・避難・救助

携帯がつながらないときに備えておきたい、トランシーバーの基本

2018年10月6日

※本記事の一部にはアフィリエイト広告を利用しています。

地震や台風など、広域災害が起こった場合、一時的・断続的・一定期間、電話やネットが使えなくなる場合があります。
基地局や中継ケーブルがダメージを受けた通信障害、通話や通信が集中してパンクしてしまうことなどがその原因で、停電になると自宅にいても使えないことがあります。

そんなときにのために備えておきたいのが、トランシーバーです。
1対1の通話はもちろん、1対複数人数との通話にも対応できるのが特徴で、免許不要の「特定小電力トランシーバー」、デジタル簡易無線登録局に書類申請が必要な「デジタル簡易無線トランシーバー」の2種類があります。

トランシーバーのタイプを理解する

通話距離
特定小電力トランシーバー:通話距離は、市街地が100m~400m程度。
デジタル簡易無線トランシーバー:通話距離は、市街地では500m、1kmを超える通話エリアをカバー。1回の通話は5分まで。
給電方法
電池式:乾電池で動作するタイプ。充電できない状況での使用に便利です。
充電式:内蔵バッテリーで動作するタイプ。コスパに優れ、乾電池と兼用できる機種もあります。
防塵・防水性能
トランシーバーは、使用環境に応じた耐候性のあるものでなければ意味がありません。
そこで、災害などの非常時にも耐える、IP(Ingress Protection:侵入への保護)規格に基づく防塵・防水性能が求められます。

耐久性の証として、IP規格による保護等級があります。
防塵の等級は、無保護状態のIP0Xから粉塵が内部に侵入しないIP6Xまで、0〜6まであります。
防水の等級は、1〜8まであり、IPX1は滴下する水に対する保護、IPX2は15°傾斜した時落下する水に対する保護、IPX3は噴霧水に対する保護、IPX4は飛沫に対する保護、IPX5は噴流水に対する保護、IPX6は波浪に対する保護、IPX7は水中への浸漬に対する保護、IPX8は水没に対する保護です。

一般的に、IPX1~IPX4が生活防水IPX5~IPX8が完全防水(IPX5は噴霧水なので水中では対応しない)とされています。
ただし、IPによる防水性能が高い機種であっても、湿度に対する保護を兼ねてはいないので、IP規格表示はありませんが、防湿形と記載のある機種を選びましょう。

たとえば、トランシーバーに「IP67」と記載されていたら、左側の数字が防塵性能、右側の数字が防水性能なので、粉塵が中に入らない耐塵形であり、水中への浸漬しても内部に浸水することがない防侵形であることを示しています。これに防湿形と記されていれば、さらに安心というわけです。

特定省電力トランシーバーの通話距離100mで大丈夫か?

市街地だと100m程度しか飛ばない特定省電力トランシーバー。免許不要で購入後すぐに使えるのは便利ですが、出力が小さく、通信距離が長くないのが不安でもあります。

ただ、災害時に数㎞離れた家族や友人に連絡をとることは少ないでしょうから、混雑する避難所で連絡を取り合ったり、家の倒壊などで閉じ込められている際に外にいる人と連絡を取ることなどを想定すると、特定省電力トランシーバーでも有効に活用できると思います。

購入時のポイント

・機種が違うと通信できない場合があるので、複数台購入する際は同じ機種を選択。
・連続待ち受け時間の長いタイプを選択。
・電池切れ、充電切れにならないように電池と充電の両方が使えるタイプを選択。
・予備電源として、電池やモバイルバッテリーなども併せて購入。

免許不要の特定小電力トランシーバーにするか、通話距離が長いデジタル簡易無線トランシーバーにするか?
考え方はさまざまですが、自然災害や停電時の情報連絡ツールとして、一家に複数台を用意しておくと安心ではないでしょうか?

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