災害発生後に余儀なくされる場合がある避難生活。
非日常の不便な生活では、少なからずガマンや不快な時間を過ごすことになるので、少しでも快適にするために備えておきたいですよね。
そこで、NHKそなえる防災「災害の備え」を参考に、気になる衛生管理面の対応策について考えてみました。
災害時では、生活インフラの機能が失われることがあります。
たとえば、断水。家や避難所の水道が制限されることで、飲料水はもとより、入浴・トイレ・洗濯・清掃など衛生管理で、さまざまな場面で不自由な生活を強いられることになります。
そこで、水がない場合の衛生管理対策をいくつかご紹介します。
歯磨きなどの口腔ケア対策
災害時に歯磨きができず、ばい菌が肺に入り、肺炎で亡くなった事例があったそうです。
つい、おろそかにしがちですが、避難時の生活では体力や免疫力が落ちやすくなっているので注意したいですよね。
そこで、備えておきたいのが、口腔ケア用ウェットティッシュです。
本来、介護用品として販売されているものですが、ティッシュを指に巻き付けて、歯や内頬、舌、上アゴなどの汚れを拭き取ることができます。ノンアルコールの低刺激なので、子どもでも安心して使うことができます。
入浴できないときの対策
カラダの汚れや体臭など、入浴できない生活のストレスを軽減するアイテムとしては、大判サイズのウエットティッシュや洗顔と保湿効果が期待されるふくとり乳液などがおすすめです。
トイレが使えないときの対策
上下水道が止まってしまうと、トイレの水を流すことができなくなります。
また、トイレをガマンすると、膀胱炎や便秘はもとより、水分摂取を控えてことにより下肢静脈血栓ができエコノミークラス症候群で亡くなる場合も過去にあったそうです。そこで考えたいのが、非常用トイレや衛生用品の備えです。
NHKそなえる防災「防災ドリル」よれば、1人1日のトイレ利用の回数は、3〜6回。家族の人数分で7日間を目安にしていました。
商品によって交換目安が異なりますが、10年という商品もあるので確認しておきましょう。
また、既に知られていることかと思いますが、食器にラップを敷いて食後に交換することで、食器洗いが不要で水の節約になります。
口腔ケア用ウェットティッシュがあれば、汚れた調理器具やお箸を拭くこともできるので、備えたものを有効活用するように考えましょう。
Source: NHKそなえる防災「防災ドリル」